押し出しスポンジ
ゴムスポンジは通常原料ゴムに勇気発泡剤、架橋財、軟化剤、補強材を練り込み、密閉された型内で加硫を行いながら発泡剤の分解により独立した気泡ゴムスポンジが作られます。
ゴムスポンジの特性はこれらの諸原料ゴムの選択と配合剤の組み合わせで、硬さ等の物性を多範囲で調整する事ができます。
軽くて引き裂き強度にも優れており、吸水性は極めて低く各種材質により、耐候性、難燃性にも優れた材質です。
熱伝道率が低く保温材としても使用されており、クッション性があるので緩衝材としても使用されています。
シール性に優れているので各種パッキンにも多様使されております。
シリコーンゴムスポンジ
特徴
- 長尺物ができるため、建築用ガスケット、目地材、ドアシール等に適しています。
- 耐熱性に優れ一般に-60~200℃まで使用可能です。
- 熱伝導率:6~9×10-2 W/(m・K)
用途
- 金属屋根材のシール材
- 乾燥機のガスケット
- 複写機のローラー
- 高温条件部分の断熱材
フッ素ゴムスポンジ
特徴
- 耐熱性、耐オゾン性に優れています。
- 耐薬品性、耐溶剤性、耐油性に優れています。
- 連続加硫なので長尺物の製作が可能です。
- 色は、黒色です。
用途
- 産業用機械、機器用ガスケット
- 熱処理装置用ガスケット
- 半導体装置用ガスケット
天然ゴム(NRスポンジ)
特徴
- NRゴムスポンジは弾性、耐摩耗性、耐寒性引張強度や加工性に優れ、動的発熱が小さいなどの特徴がありますが、耐熱性、耐油性、耐候性、耐オゾン性が乏しいという欠点もあります。
- 一般工業用製品のほか耐摩耗性や高い強度を必要とする製品、防振ゴムなどに用いられます。
クロロプレンゴム(CRスポンジ)
特徴
- ネオプレンという名称でよく知られている合成ゴムで、クロロプレン重合物です。
- 中程度の耐油性、耐熱性があり、耐候、耐オゾン性が良好で、一般物理的資質もよいので、
耐油、耐候性を必要とする一般工業用ゴム製品に広く使用されてます。(難燃性)
エチレンプロピレンゴム(EPDMスポンジ)
特徴
- エチレンとプロピレンまたはエチレンとプロピレンと第3成分の共重合物であり、前者をEPM、後者をEPDMと呼びます。この両者をEPRと言います。
- このゴムスポンジは耐オゾン性、耐化学薬品性、耐熱性、電気絶縁性が優れているので、一般工業ゴム製品・電機絶縁用に使用されてます。
- 加硫速度が遅く耐油性に欠点があります。
ニトリルゴム(NBRスポンジ)
特徴
- アクリロニトリルとブタジェンの共重合物で耐油性を特徴とするゴムスポンジです。
- アクリロニトリル量が15から45の範囲で、低・中・高ニトリル量のゴムスポンジがあり、ニトリル量の高いゴムスポンジ程耐油性はよくなり、弾性や耐寒性が悪くなります。
- 脂肪族の炭化水素に対しては良好な抵抗性を持っていますが、ベンゼン、トルエンのような芳香族系溶剤やケトン類、エステル類には抵抗性はありません。また、反撥弾性や耐オゾン性に欠点があります。
シリコンゴム(Siスポンジ)
特徴
- シリコンゴムスポンジはシオキサン結合を骨格とするゴムスポンジで、主に耐熱用に用いられます。
- この他、耐寒性、耐オゾン性、電気絶縁性が極めて優れていますが、物理的強度が低い欠点があります。
- ジメチルシリコンゴムは蒸気に対する抵抗力は弱いが、メチルビニルシリコンゴムは高圧蒸気にも耐えるので、
耐熱用ゴム製品に広く使用されてます。耐用温度範囲は-60から+200℃。